環境

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ソフトコア試験について

社会の耳目を集めたコンクリート構造物の耐震強度の問題は、官民ともに、管理する構造物の性能評価診断の一部としてニーズが急激に増加しています。

今後は、調査法の確立をはじめ、さらに高度な調査技術の開発が望まれています。

ソフトコアリングとは

ソフトコアリングは、土木・建築構造物に適用できる簡便で精度の良いコンクリート構造物の調査技術です。
 当協会は、平成16年にソフトコアリング協会より認定を受け、現場における品質管理等の試験において第三者機関として公正な結果を提供しています。

平成12年4月に「建築物等の保全技術・技術審査証明事業」で認定された既設構造物の強度調査法「ソフトコアリング」は、平成17年4月に新たな審査証明事業「建設技術審査証明事業(建築技術)」で改められ、(財)日本建築センターより更新、認定がされました。

これと平行して土木構造物分野に適用できる改良技術『小径コアによるコンクリート構造物の調査技術「ソフトコアリングC+」』が、平成15年12月に土木系材料・製品・技術の建設技術審査証明事業を推進する(財)土木研究センターの認定を受けました。強度推定試験法に加え、塩化物イオン測定試験・中性化深さ測定試験についても小径コアで実施できる調査法が確立されました。

「ソフトコアリング」(建築構造物適用技術)と「ソフトコアリングC+」(土木構造物適用技術)の2つの技術は平成17年8月に「ソフトコアリングシステム」として国土交通省の新技術情報提供システムNETISにも登録されております。

また、「微破壊・非破壊試験によるコンクリート構造物の強度測定試行要領(案)」が平成18年9月 国土交通省大臣官房技術調査課より出ており、請負者の施工管理(出来形管理)及び発注者の検査において、コンクリート構造物の強度測定を行う場合に適応されます。対象構造物としては当面、橋梁上・下部工です。(工場製作のプレキャスト製品は対象外です。)

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ソフトコアについて

従来、コンクリート強度を調べるには、直径10cmのコンクリートコアの採取が必要でした。

「ソフトコアリング」は、直径2cm程度の小径コアと直径10cmのコアの圧縮強度に相関関係があることを利用し、小径コアの圧縮強度に補正係数を乗じて、構造物のコンクリート強度を測定する方法です。

ソフトコアリングは従来の直径10cmのコンクリート供試体に比べ1/4~1/5の小径コアでコンクリートを採取するため、過密配筋箇所でも鉄筋を損傷させることなく容易にコンクリート強度や劣化調査を行うことができる大きな特長を持っております。

 

ソフトコアリングについて
  非破壊試験の簡便さと、破壊試験の正確さを併せ持っています。
  適用範囲 : 推定されるコンクリートの実強度が60N/mm2以下であること。
  粗骨材の最大寸法が25mm以下であること。

 

ソフトコア試験のポイント
  小さくても正確、柱や梁などの主要構造部材からの採取が可能です。
  ・過密配筋でも鉄筋にあたる可能性が少ない。
  ・採取跡の補修が容易です。
  ・簡易な試験機を用いて、現場でリアルタイムに強度の測定が可能です。
  ・調査にかかる工期やコストを削減できます。

 

ソフトコアリングC+について
  「ソフトコアリングC+」は、土木(Civil)構造物に適用できる簡便で精度の良いコンクリート構造物の調査技術です。
  コンクリート構造物から採取した直径φ25mmの小径コアを用いて、構造体コンクリートの圧縮強度、塩化物イオン量、中性化深さが測定できます。
  従来の直径φ100mmコアと同等な精度の測定が可能です。
  適用範囲 : 推定されるコンクリートの実強度が10~70N/mm2以下であること。
  粗骨材の最大寸法が40mm以下であること。
  また、塩化物イオン量・中性化深さは、粗骨材の最大寸法が40mm以下であること。

 

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試験の手順

サンプリング

サンプリングは、ソフトコアのサンプリング講習を受けた指定業者により、テストピースを採取します。



コア採取状況


圧縮試験

圧縮強度試験

圧縮強度試験の供試体は、高さがコア径の2倍の約50mmに切断してキャッピング加工します。強度の測定値は、複数体の試験結果により、強度補正及び異常値の棄却検定等を行って算出します。

中性化深さの測定方法

採取コアを水洗いし、乾燥後コア側面にフェノールフタレインの1%エタノール溶液を噴霧、呈色していない部分の長さを、中性化深さとして測定します。骨材を避けて5点以上測定し、平均値を測定値とします。

塩化物イオン量の測定方法

採取した25mm径のコアを切断、骨材最大寸法の大きさに応じて、所要の分析精度が得られる分量を確保して、分析資料とします。塩化物イオン量の分析は、JIS A 1154に準拠して行います。

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試験について お問い合わせ先

一般財団法人 広島県環境保健協会 吉島分室 材料試験室

 〒730-0825 広島市中区光南3丁目13番

 技術的な事項については TEL:082-249-9535 FAX:082-249-6473

 Eメールでのお問い合わせは、zairyo@kanhokyo.or.jp



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