海外支援事業『水質分析技術研修』を実施しました。
2019年8月6日
ミャンマーをはじめとした東南アジア諸国は、現在、急速な経済発展を遂げる反面、かつての日本のように、経済成長に伴う環境破壊や水質汚染が発生しつつあります。このため、当協会の分析技術をミャンマー連邦共和国ヤンゴン市の水質検査技術者が習得し、水質管理に活用していただくとともに、環境問題の解決や、水道水源・水環境の保護の一助となることを目的に「水質分析技術研修」を実施しました。
この研修は、協会創立60周年を記念した社会貢献事業として実施するもので、第1回は2018年1月29日から2月2日の間で「水道分野に関する基礎知識」をテーマに実施。
第2回となる今回は、7月22日~7月26日の5日間で実施しました。ミャンマー連邦共和国ヤンゴン市開発委員会(YCDC)の水質管理局からメイ・ジン・オーさん、ノウェ・ノウェ・ジンさんの2名をお招きし、採水から重金属類を主体とした機器分析(原子吸光)、データ整理・解析までの一連の技能を習得いただきました。
ノウェ・ノウェ・ジンさんらは、「いずれヤンゴン市の水道も蛇口から直接飲めるような水質にしたい。そのためには分析項目と基準値を設定して、正確に分析できるようにならなければいけない」と目標を立てられました。
本研修は、ヤンゴン市開発委員会の水道管理局の意向を踏まえ、今後とも継続したいと考えています。