建材試験

コンクリート試験について

これまで、コンクリートの建築物は、ある程度の地震に耐え、丈夫な構造物と考えられていましたが、経年劣化や近年の想定外の地震などにより、設計されていた年数や強度に耐えられないことが分かってきました。

そこで、ある程度の年数を経た建築物は、耐震診断調査を行い、修復や補強の必要性を判断し、耐震化・安全化を図っています。

当協会のコンクリート試験の項目には、圧縮強度試験、中性化深さ試験、塩化物イオン試験などがあります。

ここでは、主な試験概要と使用する試験機などを紹介します。

圧縮強度試験

構造物から抜き取ったコアの供試体により、直接、構造物の強度を確認することができます。試験を実施する際は、所定の長さにカットしたり、適正なデータを得るため、圧縮面を研磨したりします。整形後の供試体の高さ(h)と直径(d)の比(h/d)は、原則2.0とし、少なくとも1.0以上になるように採取・整形を行います。

中性化深さ試験

コンクリート構造物は、セメントが硬化する際に水和反応によって、水酸化カルシウムが生成され、pH12以上の高いアルカリ性状態となります。この高いアルカリ性状態によって、内部の鉄筋は腐食しないように保護されています。

しかし、コンクリートは、 空気中の炭酸ガスなどと反応すると、pHを失ってしまい、中性化状態となります。この中性化状態が鉄筋まで達すると、防食機能は失われ、コンクリート劣化の大きな原因の一つになっています。

試験では、フェノールフタレイン試薬を用いて、中性化の進行状況を確認し、コンクリートの劣化判定に資するものとなっています。

塩化物イオン試験

コンクリート中の塩化物イオンは、鉄筋の腐食を促進する作用があります。腐食した鉄筋により、コンクリートのひび割れや剥離が発生し、コンクリート構造物の劣化による強度低下を引き起こします。

このため、鉄筋の腐食の進行度や今後の劣化予測のために重要な試験となります。

圧縮試験機コンクリートカッター
  
研磨機中性化深さ試験
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