石材、割ぐり石、岩石の試験について
供試体の形状
供試体の形状は基本的に100×100×200mmの直方体ですが、整形や搬入等が難しい場合は、JIS規格形状ではありませんが、50×50×100mmの直方体でも試験を行えます。ただし、この場合は、JISに準ずることとします。
また、最大荷重が、試験機の能力を超える場合があり、下表のとおり、圧縮強さによる区分に達したと判断した場合は、破壊前に試験を中止し、その荷重で圧縮強さを報告することもありますのでご了承ください。
圧縮強さ試験
直径と高さの比が1対2になるよう整形された供試体を用いて、圧縮強さ試験を行います。また試験は、吸水率を測定したものについて、質量測定後に直ちに実施します。加圧は一定の速度で行い、圧縮強さの結果は3本の平均値をもって表します。
圧縮強さは、数値の高いものは『硬石』、中ぐらいのものは『準硬石』、比較的柔らかいものは『軟石』と3つの種類に区別されます。
種類 | 圧縮強さ N/cm2 |
---|---|
硬石 | 4903以上 |
準硬石 | 4903未満981以上 |
軟石 | 981未満 |
見掛密度及び吸水率試験
石の物理的な性質の一つに、見掛け密度と吸水率があります。
見掛密度とは、恒量(一定の質量)となるまで乾燥させたときの質量を正味の体積で除した値で、1cm3当たりの質量で表されます。また、吸水率は、内部に水分をどれだけ溜め込んでおけるのか質量割合の百分率で示されます。
種類 | 参考値 | |
---|---|---|
吸水率 % | 見掛密度 g/cm3 | |
硬石 | 5未満 | 約2.7~2.5 |
準硬石 | 5以上15未満 | 約2.5~2 |
軟石 | 15以上 | 約2未満 |
石材の供試体 | 石材の吸水状況 |
石材の圧縮試験 | 石材の質量測定 |
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