A.メタボリックシンドローム対策(生活習慣病対策)
メタボリックシンドロームとその予備群に該当される方に対して、必要な検査から現状の把握を行い、各自に合ったプログラムを設計し、栄養と運動指導によって生活習慣の改善をサポートしていきます。
(生活習慣病管理料<保険適用>を利用)
内容および検査項目
糖負荷試験 |
インスリン抵抗性を調べます |
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プログラム作成 |
各自に合った栄養・運動の改善内容を含んだものです |
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フォロー |
医師、保健師、栄養士が改善をフォローしていきます |
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評価 |
改善の度合いを評価します。 必要な方には再プログラムや投薬治療に入ることもあります |
B.胸部CT検査
コンピュータ断層撮影と言い、Computed Tomographyの略語で広く知られています。
放射線など利用して物体を走査し、コンピュータを用いて処理することで、物体の内部画像(輪切りにした画像)を構成する技術・機器のことです。
内容および検査方法
胸部X線検査や肺機能検査で何らかの指摘があった方、喫煙の指摘があった方に行います。また、肺がん検診としてヘリカルCT検査を行う「肺ドック」もあります。
胸部CT画像(赤丸内が「がん」です)
C.禁煙対策 脱煙外来のご案内
2006年4月から禁煙治療が保険適用されることになりました。当クリニックでも保険治療を行っています。保険による治療は下記の条件を満たした喫煙者なら、どなたでも受けることができます。
(※保険適用外の場合、自由診療での治療となり料金が異なります。)
- スクリーニングテストでニコチン依存症であると診断された者
- 喫煙本数×喫煙年数=200以上
- 直ちに禁煙することを希望し、禁煙治療プログラムについて説明を受け、参加について文書で同意している者
医療機関での禁煙治療では、医師のアドバイスを受けてから禁煙することができます。
- ニコチンを含まない内服薬です。ニコチン補充療法(ニコチンパッチやニコチンガム)を受けることができない方(循環器疾患のある方など)でも使用できます。
- 禁煙時の離脱症状だけでなく、喫煙による満足度も抑制します。 (タバコをおいしく感じなくなる作用があります。)
どんな治療をするの?
受診時期 | 治療内容 |
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治療前の問診・診察 |
禁煙治療のための条件確認
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初回診療 | |
再診1 (2週間後) | |
再診2 (4週間後) | |
再診3 (8週間後) | |
再診4 (12週間後) |
禁煙の薬とは
バレニクリン (チャンピックス) |
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ニコチンパッチ (ニコチネル TTS) |
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ニコチンガム |
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ご予約・お問い合わせ先
禁煙外来日 毎週木曜日 14:00 ~ 16:00(予約制となっております。)
健康クリニック 健康増進課 TEL (082)293-3629,(082)232-4857自信のない方、一度、失敗された方でもまず気軽にお問い合わせください。
あなたに合った禁煙プログラムを提示し皆様のご支援をさせていただきます。
一緒に禁煙に取り組んでいきましょう!
D.腹部エコー検査(ドップラーエコー検査)
超音波(周波数2万ヘルツ<Hz>以上の音波)を腹部に当てると、臓器に反射して戻ってきます。
その反射を画像として表示させ検査を行います。X線検査のように被曝の影響もなく、また各臓器の状態をリアルタイムに画像に表示できます。
またドップラーエコー検査は、腫瘤などの血流の状態をみることにより悪性を疑うものかを検査します。
内容および検査項目
お腹に検査用のゼリーを塗り(超音波が届きやすくするため)、プローベと呼ばれる機器を当て検査します。
検査時間は5~10分間です。
検査部位は、胆のう・肝臓・膵臓・腎臓・脾臓・膀胱・前立腺・子宮・卵巣です。
E.腹部CT検査
コンピュータ断層撮影と言い、Computed Tomographyの略語で広く知られています。放射線など利用して物体を走査し、コンピュータを用いて処理することで、物体の内部画像(輪切りにした画像)を構成する技術・機器のことです。
腹部CTアキシャル画像 |
腹部CTコロナル画像 |
腹部CTサジタル画像 |
内容および検査方法
腹部エコー検査で指摘があった場合などに実施します。所見によっては造影剤を用いた腹部CT検査を行います。
F.骨粗しょう症対策
骨粗しょう症の検査(超音波法、骨代謝マーカー測定)と栄養・運動の指導を併せて、骨粗しょう症の予防と治療を行います。
内容および検査項目
超音波法による骨密度(BUA)測定 | |
↓ |
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骨代謝マーカー(尿NTxと血清BAP)測定 | |
↓ |
1~2週間後 |
検査結果の説明 |
検査結果の説明と栄養指導(カルシウム摂取)を行います。骨粗しょう症の疑いのある方には、引き続き転倒予防教室や投薬のご案内も行います。 |
G.睡眠時無呼吸症候群について
睡眠中に何度も呼吸がと止まり、ぐっすり眠ることができない病気です。 そのまま放っておくと高血圧や冠動脈疾患など重大な合併症を引き起こす場合もあります。 次のような症状がある方は是非御受診ください。
◆以下の 6つのチェックリストのうち1の項目に該当して、そのほかに1つでも該当したら専門医の受診をお勧めします。
- 1.毎晩、大きな激しいいびきをかく。
- 2.睡眠中に「呼吸が苦しそうだ」あるいは「呼吸が止まっている」と指摘されたことがある。
- 3.昼間に我慢ができないほど眠くなることがある。
- 4.朝起きたとき、疲れが残り頭がスッキリしないことがある。
- 5.朝起きたときに頭痛がする。
- 6.肥満の傾向がある。
また睡眠時無呼吸症候群と診断された方は、CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸器)による治療も行います。
内容および検査項目
携帯型睡眠ポリグラフによる検査を行っています。
自宅で検査機器を装着して一晩睡眠をとり、その時の呼吸の状況を解析します。
(鼻口の気流、気管音、胸部呼吸、血液中の酸素飽和濃度を記録) |
H.消化器系検査
人間ドックや健康診断で消化器系に指摘のあった方や消化器症状が気になる方に、胃部内視鏡や大腸内視鏡の検査を行います。またヘリコバクター・ピロリ菌の検査も行い、陽性の方には除菌も行います。検査がスムーズに行うことができるように、軽い麻酔をすることもできます。
当クリニック胃内視鏡検査では、「微細内視鏡」を使用しています。
左:従来の内視鏡断面図 右:微細内視鏡断面図 |
内視鏡風景 |
内容及び検査項目
胃部内視鏡
検査内容
先端にカメラのついた細い管を飲み込み、胃の中を検査します。詳しい検査(病理検査)も行います。
大腸内視鏡
検査内容
先端にカメラのついた細い管を肛門から入れ、大腸の中を検査します。ポリープなどがある場合は切除して詳しい検査(病理検査)も行います。
I.循環器系検査
人間ドックや健康診断で、循環器系に指摘のあった方や胸部症状が気になる方に、心臓超音波検査や24時間心電図記録検査を行います。
内容及び検査項目
心臓エコー検査
超音波(周波数2万ヘルツ<Hz>以上の音波)を腹部に当てると、臓器に反射して戻ってきます。その反射を画像として表示させ検査を行います。X線検査のように被曝の影響もなく、また各臓器の状態をリアルタイムに画像に表示できます。
内容および検査項目
左の胸部に検査用のゼリーを塗り(超音波が届きやすくするため)、プローべと呼ばれる機器を当て検査します。体の状態により強く圧迫することもありますが、痛みはありません。
24時間心電図記録検査
携帯型の装置で、日常生活下での心電図を24時間連続記録をします。心拍数の変化、不整脈や狭心症の発作の出現をみます。
内容および検査項目
胸部に数枚のシールを貼り、それから携帯型の装置へ誘導線を通して心電図を記録します。入浴や激しい運動以外は通常の生活をしていただきます。